Dark of Hearts
『こんな広いんやと何か探すの嫌になるなー』

リュウトは広いフロアを見て早くも嫌気がさしていた。

『あれ?神様。このパソコンだけ、電源が入ってるで』

そう言ってリュウトは電源の入ったパソコンに触れた。

『えっ?…わ、わ、わわわ』

突然黒い光を発したパソコンは、リュウトをパソコンの中へと吸い込んでしまった。

『リュウトー』

神様はその光景を見て驚くしかなかった。

そして神様もパソコンに触れて見たが、パソコンは何も起こらなかった。

『どうなってるんじゃ…』

そして神様はふと背後から視線を感じ、振り返った。

『な、なんじゃこれは…』

神様が背後を振り返ると、何台もの折りたたみ携帯電話がパカパカと開いたり閉じたりして、まるで笑っているかのようだった。

『まさか、これがセブンコードの能力か…。物体に命を吹き込み操る能力使いか…』

神様はツバを飲み込んだ。

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