Dark of Hearts
『あなたにコレあげるわ』

レイラはケンゴに変なイヤリングを渡した。

『イヤリング!?何だよ、今こんなん貰ってる場合じゃないよ。早く逃げなきゃ!!』

ケンゴが変な男から逃げようとしたら、レイラがケンゴの制服のネクタイを引っ張った。

『何で逃げるのよ。戦いなさいよ!!』

『はあ?あんな訳分かんない奴に関わったら、何されるかわからないだろ!!』

『意気地無しねぇ〜』

レイラは腕を組みケンゴを見下した。

『バカ!!あっちは金属バット持ってるんだぞ。こっちは素手じゃんか』

『だったらあなたも武器を使えば?』

『はあー?どこに武器があるんだよ!!』

『さっき渡したイヤリングを耳にはめなよ』

『イヤリング何か武器として使えないよ!!』

『もうー、いちいちうるさいわね!!さっさとはめれば良いのよ!!』

レイラはケンゴの耳にイヤリングを強引にはめた。

『イ、イテテテ…強引過ぎるよ、もう!!』

『ほら、右手に力を集中して』

『えっ!?』

『ほら、早く力を集中して!!』

『いきなり訳分からないよ、もう!!…ん、んん…』

ケンゴが右手に力を集中すると、突然イヤリングが光を放ち、ケンゴの右手に虹色に輝く剣が現れた。

『な、な、な、何だコレー!?』

ケンゴは突然現れた剣に驚いた。

『へぇ〜、あなたは剣か…。そのイヤリングはね、シャインハートって言って光の心具を作り出せるのよ』

『光の心具?』

『つまりあなたの心が具現化した武器よ。あなたの場合は剣だから…シャインソードってとこかな!?』

レイラはシャインソードをまじまじと観察していた。
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