ひまわりとタンポポ


空から聞いて初めてわかった事もあった

「…キャプテン」

「んーだよ!」

「いつもの優助先輩だ〜!!」

俺は後輩にも心配させてたらしい。つか、よくわかったな…。


「優助…お前今まで目だけ笑ってなかったぞ…」

「はっ…マジかよ」

だから今日は後輩があんまキャプテンの俺の所に来なかったと…やーっと理解できた


「空…テメーもホームラン打てよ」

「はいはい…優助は女王様だからね〜」

おいおい…
今俺殴りかかりそうだったぞ…。今まで女王様とか思ってたのかよ。


そんな事思ってたらまたいつもみたいに笑えてた。





ただ…


ネットの方を向くまでは…



「…ーだよ!」


ー…ん?
今優太の声がしたような…
空耳か?


「優太♪帰ろーよ!!」

「わかったから!走ったら危ないよ」

「だって嬉しいんだもーん♪」




ー…は?

なんでだよ…。


俺がネットの方を向くと、優太と真奈美が手を繋いで歩いてた。




「…っふ…ははっ」

「…優…助?」


空が俺の顔を覗きこんできた。

「…あーっおもしれー」

俺は笑いが止まらなかった


と、同時に…












頭が真っ白になった…。







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