ひまわりとタンポポ
「優助…」
「…真奈美」
俺は周りに見えないように何回も声をこらして泣いた。その後、やっぱりまた公園にいた。
「…なんで来たんだよ。」
「優太がね…優助に伝えてって…」
―…優太が?
俺は優太のために何にもしてやれなかったのに…
そんなに俺に言いてえ事があったのか?
そんな事を考えてたら真奈美が俯いた。
「優太ね…前から病気だったの…」
―…は?
俺…初耳なんだけど…。
俺…なんも聞いてねーよ?
やっぱり俺は頼りなかったんだ…
「優助には心配かけたくないからって、きっと優助に言ったら心配して授業もまともにでなくなるからって…」
「俺…?」
「優助にはちゃんと高校卒業して野球やってほしいからって…」
あいつ…馬鹿だよ。
なんで学校なんか行ってたんだよ…
なんで無理して笑ってたんだよ…
俺に…言ってくれよ…。
「っく…馬鹿!!馬鹿なんだよっ!!…〜っ優太の野郎…馬鹿だよぉぉ!」
俺はついに声をあげて泣いてしまった。
そんな俺を真奈美は優しく抱き締めてくれた。なんか、すっげー落ち着いた。
「優っ太!!ごめんなっっ!!ごめん優太!!」
「優助は悪くないよっ!」