ひまわりとタンポポ
俺と俺
俺は今日夢を見た
優太の夢…
「おい、優助どーした?」
「なんでもねーよ…」
「ふーん…っそ、」
空は拗ねたよーな〜、幼稚園児みたいな態度をとって席に戻って行った。
「優助くん!楽しくしよーよ♪せっかく今日は夏旅行なんだし〜」
「…だな」
つか、馴れ馴れしくねーか?まだ2、3回しか会ってねーし…
今はバスの中
7月30日はあっという間にきてしまった。バスの中は動物園みたいに騒がしくて俺には合わねー場所だったりする。
「このお菓子おいし〜♪」
あっちでは食い物の話。
「愛し合う〜2人幸せの空〜♪」
こっちではカラオケ。
「おっしゃー!ビンゴ!」
そっちではビンゴ大会。
どーなってんだこのバスの中は…
「空、少し俺に寝かせろ」
「なんて言えばいぃ?」
「ん〜…半殺し…」
「オーケー♪」
空は席を立つとバスの一番前まで行って口の前に人差し指を立てた。
「優助が寝るって〜!寝かせてくれなかったら半殺しだと〜♪よろしく〜♪」
―…シーン…
「よくできました…」
「っしゃ♪」