ひまわりとタンポポ
俺はモヤモヤしたまま廊下を歩きだした
不安だ…。
真奈美にバレたんじゃないか?
優太が真奈美を好きなのがバレたんじゃないか?
不安で仕方がなかった。
だってさ…
真奈美って俺を好きになる前、優太の事が好きだったんだぜ?
で、優太の事を俺に相談してるうちに俺を好きになったんだと…。
…そんなんありかよ?
それって俺がいなきゃ両思いだったんだろ?
…ははっ
笑けてくるよ…
きっと真奈美はまた優太になんだろ?
表では
大丈夫、真奈美は俺が好きなんだって言い聞かせてるけど、心のどっかで優太に取られるなんて思ってた。
だって拳を強く握ってないと勝手に震えちまうんだもん…
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ー…カキーンッ!!
「行けー!行けー!走れ奥山!!」
バンッ!!
「っしゃー!!!」
俺はいつもの2倍くらいテンションをあげてマウンドに立った。
そりゃーホームランなんてコーチもたまげるほど打ってその場の雰囲気をよくした。
ただ…それは全部不安を隠すため。