間違い電話
「見られちゃったか。」


智之は悪びれた様子も無く話し出した。


「僕、1人の女の子だけじゃ物足りないんだよね。」


「えっ・・・?」


私は耳を疑った。


「私の事を愛していてくれたんじゃないの?」


「愛しているよ。今もね。」


「あの人は・・・?」


「もちろん愛している。」


私は智之の言っている事が分からなかった。


「私はそんなの納得できない!別れるから!」


そう言って私は店を出てしまった。




私の恋は・・・ひどい形で幕を閉じた。









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