間違い電話
そう、私はまた泣いていたのだ。


「ど、どうしてです・・・か?」


「なんとなく・・・。」


私は何も言えなかった。


「間違い電話した僕では何ですが、お話聞きましょうか?」


その言葉に私はまた涙がこぼれた。


もしかしたら誰かに聞いて欲しかったのかも知れない。


誰かと話していたかったのかも知れない。


「いいんですか・・・?」


そうして私は話し出した。




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