間違い電話
「ねぇねぇ。」


私は2人に声をかける。


酔った勢いで告白してしまおう。


「私さぁ。好きな人が出来ちゃったんだ。」


「マジ?誰よ。」


圭はワクワクした子供のように、この話に飛びついた。


「人事の中田さん。」


「「えっ?」」


2人はびっくりしてる。


優一は


「やめとけよ!」


と低い声で言う。


「何で?」


「あいつはやめとけ!」


「意味わかんないし!」


「だからあいつはお前に合わない!」


「はぁ?」


2人の言い争いはエスカレートする。


「はいはい、喧嘩はその辺で。」


圭が止めに入る。


いつも、そうだ。


優一と私はちょっとした事で言い争いになる。






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