間違い電話
お互いのコートに分かれる時、


ユウは耳元で、


「ジャージ似合ってるよ。」


「/////」


そんなことサラッと言わないでよ。


恥ずかしくなっちゃう。


「ユウ・・・?私あんまり上手くないよ。」


「大丈夫。楽しけれないいんだから!」


ユウは優しい。


この人なら大丈夫な気がする。


「いくよぉ!」


圭がサーブを打った。


私に向かって優しく。


「よしっ!」


上手く返せたかも!


最初はラリーになるように玉の打ち合いをした。


みんな上手いなぁ。


「じゃあ試合!」


「チーム変えようか。へたっぴ美優は俺と。」


優一が急に言い出す。


「えっ?」


「優一君は上手いからその方がいいかも。」


なんてユウまで言い出すし。


私はユウがいいんだよ。


優一と組んだら何言われるか分かんないもん!


でもユウが言うならしょうがないか。


「わかったよ・・・。」


ちょっと膨れてみた。




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