SECRET☆HONEY‐秘密の彼女‐
新斗-Side-




――コンコン



部屋をノックする音。



やっと来たか。



朝基菻榎




「おーそーい!!
二分遅刻!」




「二分くらいいいじゃん!」



菻榎の私服姿は学校と、
全く別人のように可愛いかった。




―…あ、今の取り消し!
口がすべっちまったぜ…



「なんであたしを呼んだの?」



「いいから!!行くぞ♪」


「え!?どこ行く気?」



俺は強引にあいつの手を引っ張った。



コイツ……
ちゃんと食ってんの??


細すぎ。



「あ、そうだ!これ被れ」



「……うん」


俺は帽子を渡した。

世間に正体がバレない様に…。



それから俺はマネージャーに頼んで車を出してもらい、家に送ってもらった。


車の中………


「ねぇ王子?」


菻榎が喋りかけてきた。


「ん、なに?そう言えば王子って??」



「――あだ名…??」


「ふーん……笑」



「もー//気にしないで!!」


不覚にもまたもや俺は、白い頬を真っ赤に染めて
俯くアイツを可愛いと思った…。



そうしている内に、家に着いた。



「ありがと、マネージャー」



「ニイト…
あんた、分かってるわよね?」



――きっとリンカの事だろう。


記者に撮られないようにしろって??




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