SECRET☆HONEY‐秘密の彼女‐
「はあぁぁぁ!?!?」
口ではそう言った。
けど本当はどうなんだろ??
あたし……顔に出てるのかな??
"好き"って…
でもこれは言ったらいけない。
モデルのあたしたちが簡単に口にしちゃいけない。
「素直になればいいのに」
新斗はポツリとつぶやくように言っていた。
それからバイクはスピードを増した。
あたしは降り飛ばされそうなのを、
新斗の背中に捕まり踏ん張った。
バイクはだんだん海に近ずいていく。
それにつれてスピードも落ち、やがてバイクは止まった。
「ほら、降りろよ?」
「うん、ありがと…」
さりげなく手を伸ばしてくれる。
そんな新斗の優しさ。
「海の潮風はさみぃな、
風邪引くなよ?これ着てろ!」