SECRET☆HONEY‐秘密の彼女‐



「はあぁぁぁ!?!?」



口ではそう言った。



けど本当はどうなんだろ??



あたし……顔に出てるのかな??



"好き"って…



でもこれは言ったらいけない。

モデルのあたしたちが簡単に口にしちゃいけない。




「素直になればいいのに」


新斗はポツリとつぶやくように言っていた。



それからバイクはスピードを増した。



あたしは降り飛ばされそうなのを、
新斗の背中に捕まり踏ん張った。




バイクはだんだん海に近ずいていく。



それにつれてスピードも落ち、やがてバイクは止まった。




「ほら、降りろよ?」



「うん、ありがと…」


さりげなく手を伸ばしてくれる。

そんな新斗の優しさ。



「海の潮風はさみぃな、
風邪引くなよ?これ着てろ!」





< 21 / 47 >

この作品をシェア

pagetop