SECRET☆HONEY‐秘密の彼女‐
王子は自分のコートをあたしに被せた。
「駄目だよ。王子が風邪引いちゃう!!」
「なに?俺の事嘗めてんの?」
あ、悪魔の顔だ…
「お前は俺に従ってろ!」
……彼女でもないのに?
強引すぎ。
でもそんなとこにもドキッてしちゃう…。
「…なによそれ??笑」
「そんなことより、見ろよ?」
「え?」
「海、綺麗だろ?星も月も…」
「本当だ……」
夜の海。
キラキラ輝いてた。
星も月もこんなに綺麗だと思えたのは初めてだった。
――…これは王子がいたから?
「俺さ、何か考えるときとか悩んでるときは、よくココに来るんだ」
「へぇ~…
そんな特別な場所、あたしに教えていーの?」