SECRET☆HONEY‐秘密の彼女‐
-Side-菻榎・新斗-Side-


あたしの目の前にある壁は
想像以上に大きくて


求めているものを手に入れるには


代償を払わなきゃいけない

そんなことは分かりきってて


それでも

あたしの中で、"新斗"って言う存在が



確実に大きくなり始めていた―――……



――――――――――


最近思う


俺は何がしたいんだって……



アイツを独り占めしたいと思うのは



俺だけのものにしたいと思うのは


きっと―――……




でも

この壁を乗り越えるだけの強さを



多分


俺はまだ持っていない……







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