SECRET☆HONEY‐秘密の彼女‐


しばらくして、奥の方から新斗のマネージャーが歩いてきた。




「すみません、こんな所まで来てしまって……」



「いえ、いいんです」



「それで…あの、新斗は?」



新斗の名前を出した途端、空気が重くなるのを感じた。



「それが……
部屋にこもったままで

いくら僕が説得しても出て来ないんだ。

こんな大きな仕事滅多にないし、
マネージャーとしては新斗を売り込むチャンスとさえ思っていたんだが……」



新斗のマネージャーさんは額に手を当てて深刻そうにしていた。



「…新斗の部屋の前まで、…行けますか?」



「あぁ」



マネージャーさんの後についていくと
固く閉ざされ、重い空気を放っている部屋についた。


ここに、新斗がいるんだ……―――





< 45 / 47 >

この作品をシェア

pagetop