SECRET☆HONEY‐秘密の彼女‐
しばらくして、奥の方から新斗のマネージャーが歩いてきた。
「すみません、こんな所まで来てしまって……」
「いえ、いいんです」
「それで…あの、新斗は?」
新斗の名前を出した途端、空気が重くなるのを感じた。
「それが……
部屋にこもったままで
いくら僕が説得しても出て来ないんだ。
こんな大きな仕事滅多にないし、
マネージャーとしては新斗を売り込むチャンスとさえ思っていたんだが……」
新斗のマネージャーさんは額に手を当てて深刻そうにしていた。
「…新斗の部屋の前まで、…行けますか?」
「あぁ」
マネージャーさんの後についていくと
固く閉ざされ、重い空気を放っている部屋についた。
ここに、新斗がいるんだ……―――