また桜が咲いたら
電車を降りてまた走って家に帰り着く。
ドキドキしながら玄関のドアノブに触る。
ガチャ
鍵が閉まっている。
…おそらく、彼女は出ていったのだろう。
「しょうがない…か」小さく呟く
鍵を開けて部屋に入る。いつもと変わらない殺風景な部屋。
何もかもがいつも通りだ。
ベランダに出てタバコを吸おうかと思った時、玄関の外の廊下から、何かを引きずるような音が聞こえた。
しかも、そこそこ大きな物を引きずるような派手な音だ。
恐る恐る玄関の覗き穴から外をうかがう…がやはり何も見えない。
よく聞いてみると音はまだ廊下の離れた所でしている。
気になって、ドアを少し開けて廊下をうかがってみると、そこには大きな平べったい物が段ボールに包まれていて、桜香に似た後ろ姿が、それを引きずっている。似てはいるが制服じゃないのでよくわからない。
まさかとは思ったが口が勝手に動く
「おい!!」
その後ろ姿が、こちらを振り返る。
「あ…」
やはり桜香だった。
「…え、えっと…お帰りなさい。…今日もお世話になって…いいですか?」
その言葉を聞いた時、自分でも何故かわからないが、笑いが込み上げてきた。
ドキドキしながら玄関のドアノブに触る。
ガチャ
鍵が閉まっている。
…おそらく、彼女は出ていったのだろう。
「しょうがない…か」小さく呟く
鍵を開けて部屋に入る。いつもと変わらない殺風景な部屋。
何もかもがいつも通りだ。
ベランダに出てタバコを吸おうかと思った時、玄関の外の廊下から、何かを引きずるような音が聞こえた。
しかも、そこそこ大きな物を引きずるような派手な音だ。
恐る恐る玄関の覗き穴から外をうかがう…がやはり何も見えない。
よく聞いてみると音はまだ廊下の離れた所でしている。
気になって、ドアを少し開けて廊下をうかがってみると、そこには大きな平べったい物が段ボールに包まれていて、桜香に似た後ろ姿が、それを引きずっている。似てはいるが制服じゃないのでよくわからない。
まさかとは思ったが口が勝手に動く
「おい!!」
その後ろ姿が、こちらを振り返る。
「あ…」
やはり桜香だった。
「…え、えっと…お帰りなさい。…今日もお世話になって…いいですか?」
その言葉を聞いた時、自分でも何故かわからないが、笑いが込み上げてきた。