わがままモデル王子は甘い香り
桜嗣の自叙伝

きっかけは一通のラブレター

クラスの女子からラブレターをもらった
親父がいなくなってからすぐに
あれは…何日目のことだったか

覚えてない

でもクラス一可愛いと噂されていた女子からだったのは覚えている

生まれて初めての経験だった
小学の頃から俺はモテているのは知っていた

告白も卒業式の日に何人かからされたが、別に嬉しくも何ともなかった
どいつもこいつも過去形なんだ
「桜嗣くんのこと、好きだったの」

これってどうよ?って思わねえ?

過去形で告白すんなよ!って感じてさ
別にドキドキもワクワクもしなかった

女子からのラブレターはもちろん現在進行形の文章だった

付き合って欲しいともあった

俺はその女子たいして別に恋愛感情なんて無かったけれど
付き合おうかと思っていた

断る理由もねえし
何よりも女子の身体に興味があった

気になるだろ?

内部構造とかじゃねえよ

キスとか
ボディタッチとか

もちろんセックスも

どんなんだろうって思うだろ?

俺だって男だ
気になる年頃だった
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