わがままモデル王子は甘い香り
俺はマネの運転する車に乗り込んだ
『中継見たよ~
竜聖くんのサイン貰った?』
莉緒からメールが入る
あ……忘れた
ま、いいや
ヤツのサインなんかいらねえよ
『悪い、忘れてた』
俺はすぐに返事を送った
莉緒は1か月間入院した後に、家に戻ってきた
今はもうすっかり元気だ
まだ手術のあとは残っているが、そのうち綺麗に消えるらしい
『もう! 絶対貰ってきてって言ったじゃない』
莉緒から返事がくる
なんだよ…
サインなんていくらでも俺が書いてやるよ!
竜聖のなんかいらねえの!
「奥様ですか?」
マネが質問してきた
「ああ、竜聖のサインを忘れたから怒られた」
「大丈夫ですよ
サインならもう貰ってます」
「は?」
「莉緒さんと紫音さんのぶんを貰ってきてって言われたので」
「お前に?」
「はい
たぶん桜嗣は仕事でいっぱいいっぱいになるだろうから、忘れていそうならよろしくって」
「莉緒が?」
「ええ。紫音さんにも言われました」
なんか、むかつくなぁ…
「ああ、そう」
『中継見たよ~
竜聖くんのサイン貰った?』
莉緒からメールが入る
あ……忘れた
ま、いいや
ヤツのサインなんかいらねえよ
『悪い、忘れてた』
俺はすぐに返事を送った
莉緒は1か月間入院した後に、家に戻ってきた
今はもうすっかり元気だ
まだ手術のあとは残っているが、そのうち綺麗に消えるらしい
『もう! 絶対貰ってきてって言ったじゃない』
莉緒から返事がくる
なんだよ…
サインなんていくらでも俺が書いてやるよ!
竜聖のなんかいらねえの!
「奥様ですか?」
マネが質問してきた
「ああ、竜聖のサインを忘れたから怒られた」
「大丈夫ですよ
サインならもう貰ってます」
「は?」
「莉緒さんと紫音さんのぶんを貰ってきてって言われたので」
「お前に?」
「はい
たぶん桜嗣は仕事でいっぱいいっぱいになるだろうから、忘れていそうならよろしくって」
「莉緒が?」
「ええ。紫音さんにも言われました」
なんか、むかつくなぁ…
「ああ、そう」