わがままモデル王子は甘い香り
「莉緒、なあ…起きろよ」

気持ち良さそうに寝ている莉緒を俺は揺らした

「なに?」

「仕事前にもう一回!」

「え?」

眠そうに眼をこする莉緒にキスを落とす





莉緒の手を握り、胸の顔を埋めた

「莉緒…香水つけてる?」

「え? あ、うん」

「いつ?」

「夜中」

「なんで?」

「眠るのに、いいからって紫音さんから貰ったの」

紫音か

香水なんかつけるから、驚くだろう

「莉緒、明日どっか行こうよ」

「仕事は?」

「午前だけだから、午後からどっか行こう
美味しい店に案内するよ」

「本当に?」

莉緒が明るい声を出した

「んじゃ、その前に莉緒をいただくよ」

「ちょっと…桜嗣…」

俺は莉緒の中に潜った




莉緒と一緒にいたい
ずっと
ずっと

莉緒と……








『わがままモデル王子は甘い香り』終わり
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