わがままモデル王子は甘い香り
俺の持っている情報が変化する
すると同時に、俺から見る彼女への想いも変化していった

なんだろう
もうこのときから、俺は彼女にたいして『愛情』を感じていたのかもしれない

今なら『愛情』といえる言葉でも、このとき現在の俺には『愛』だの『恋』だのなんて理解していなかった

そう理解も経験もなかった

ただ彼女の存在が身近になった
俺と似ている
誰にも言えない過去を持っている

性的な行為が怖い
でも愛されたいとどこかで思っている
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