わがままモデル王子は甘い香り
日本に帰る日が近づいてくると、妙にそわそわした

日本に帰って、記者会見が終わったら行きたいところがあったから

彼女に会いたかった
どんな2年間を過ごしたのか
知りたかった

俺の2年間は、彼女がブログを読んで知っていると思ったけど

俺は知らない
彼女がどのように2年間を過ごしてきたのか

新しい恋人がいるかもしれない
別の男の妻となり、俺とは違う道へと進んでいるかもしれない

それとも一人で頑張っているかもしれない

まだ一人なら
まだ俺を想ってくれているなら

俺はまた彼女と同じ道を歩きたいと思った

一緒に同じ経験を積み重ねていきたいって思っていたんだ

彼女と再会したとき
彼女は涙を流して、俺に抱きついてきた

それって期待するだろ?
俺は期待した
まだ彼女は俺を好きだって

だから気持ちを隠す必要はないんだと思った

二人で話をして付き合うって決めるのは難なくクリアした

ただ彼女の親や俺の厳しいマネージャとのことあるから

表だって付き合うのは止そうって俺から提案した
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