わがままモデル王子は甘い香り
買った本を家に持ち帰る
テーブルにどさっと置くと、莉緒が驚いた顔をしていた

「何だよ」

「買い過ぎじゃない?」

「そうか?」

俺は買ってきた本の山を眺めた

テーブルから30センチの高さに本の頂点があった

「うん、買い過ぎ」

莉緒が何度も頷く

「こんなもんじゃねえの?」

俺はソファに腰を下ろすと、一番上にある本を手に取った

「たくさん、勉強してくださいね、パパ」

莉緒が俺の肩を叩くと、にっこりと微笑んだ
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