わがままモデル王子は甘い香り
俺はスタジオで男のマネージャにメモを渡した
「メモに書いてある日で、夕方からフリーの日ってある?
莉緒の友達と飲む予定なんだ」
「莉緒さんと?」
「ああ、コンパっつうのをやるらしい」
「桜嗣が?」
「まあ……好きじゃねえけど」
「だろうね」
マネが苦笑いをしながら、システム手帳を出した
莉緒は今、紫音と話しこんでいた
今日は一之瀬ブランドの新作服の撮影日だ
莉緒は出産ぎりぎりまで働くらしい
……姉貴が頼みこんだらしいが
莉緒は給料アップで、昇進もした
「コンパ」
低い声が背後からしてきた
俺が振り返ると、彰吾が立ったまま俺の顔を見ていた
「なんだよ」
「いいのか?」
「莉緒が困ったからな」
「そうか」
「男性メンバーを集めるんだが……お前は、来ねえよな」
「行く」
彰吾の意外な返事に、俺は驚いた
「紫音はいいのかよ」
「いないんだろ」
「うるせえな
いねえよ、誘う友人が俺にはいまんせよ!」
「だから、行ってやる」
「それはどうも!」
「メモに書いてある日で、夕方からフリーの日ってある?
莉緒の友達と飲む予定なんだ」
「莉緒さんと?」
「ああ、コンパっつうのをやるらしい」
「桜嗣が?」
「まあ……好きじゃねえけど」
「だろうね」
マネが苦笑いをしながら、システム手帳を出した
莉緒は今、紫音と話しこんでいた
今日は一之瀬ブランドの新作服の撮影日だ
莉緒は出産ぎりぎりまで働くらしい
……姉貴が頼みこんだらしいが
莉緒は給料アップで、昇進もした
「コンパ」
低い声が背後からしてきた
俺が振り返ると、彰吾が立ったまま俺の顔を見ていた
「なんだよ」
「いいのか?」
「莉緒が困ったからな」
「そうか」
「男性メンバーを集めるんだが……お前は、来ねえよな」
「行く」
彰吾の意外な返事に、俺は驚いた
「紫音はいいのかよ」
「いないんだろ」
「うるせえな
いねえよ、誘う友人が俺にはいまんせよ!」
「だから、行ってやる」
「それはどうも!」