わがままモデル王子は甘い香り
「……ということで彰吾を連れていくがいいか?」
撮影の最中に俺は紫音に、了解を得ていた
カップルの自然な密着度的なしぐさで…というカメラマンの指示で俺と紫音が密着している
腕を組んだり、抱きしめたり
頬にキスというのもある
こういうシーンって、莉緒はどんな思いで撮影を眺めているのだろう?
嫉妬でイライラしているのだろうか?
それとも仕事だと割り切っているのだろうか?
ふと思ったが
莉緒の嫉妬しているのって俺は見たことがない気がする
俺を信用してくれているのだろうか
ただ心の内を隠すのが上手なのか
「いいよ」
あっさり紫音から返事がきた
「は?」
「何? 不満?」
紫音が不思議そうに質問してきた
「いや…だって、怒らないのか?」
「怒る? なんで? 彰吾が行くって言ったんだろ?
なら私が止める理由はない」
「いいのか?」
「だって友達がいないんだろ?」
「……二人そろって同じセリフな言うな!」
紫音がけらけらと馬鹿にしたように笑いだす
「笑うなよ」
「彰吾は顔がいいから女ウケがいいけど、扱いにくいからきっとすぐに女性陣たちが飽きられるぞ」
「扱いにくいな、確かに」
「まあ、がんばれよ~」
撮影の最中に俺は紫音に、了解を得ていた
カップルの自然な密着度的なしぐさで…というカメラマンの指示で俺と紫音が密着している
腕を組んだり、抱きしめたり
頬にキスというのもある
こういうシーンって、莉緒はどんな思いで撮影を眺めているのだろう?
嫉妬でイライラしているのだろうか?
それとも仕事だと割り切っているのだろうか?
ふと思ったが
莉緒の嫉妬しているのって俺は見たことがない気がする
俺を信用してくれているのだろうか
ただ心の内を隠すのが上手なのか
「いいよ」
あっさり紫音から返事がきた
「は?」
「何? 不満?」
紫音が不思議そうに質問してきた
「いや…だって、怒らないのか?」
「怒る? なんで? 彰吾が行くって言ったんだろ?
なら私が止める理由はない」
「いいのか?」
「だって友達がいないんだろ?」
「……二人そろって同じセリフな言うな!」
紫音がけらけらと馬鹿にしたように笑いだす
「笑うなよ」
「彰吾は顔がいいから女ウケがいいけど、扱いにくいからきっとすぐに女性陣たちが飽きられるぞ」
「扱いにくいな、確かに」
「まあ、がんばれよ~」