わがままモデル王子は甘い香り
「あん、ちょっと待ってよ
どこに行くの?」

「莉緒を追いかける」

「駄目よ
莉緒なんかのところに行かせない
私と一緒に過ごしましょ
だって私のほうがお似合いだもん」

春が俺の腕に絡みつく

「あんたさ
俺の本を買ったって言ったよな?
読んでねえだろ?
何も知らねえくせにさ、邪魔すんじゃねえよ」

俺は腕を振り払うと、春を睨みつけた

「何も知らねえくせに、口だすんじゃねえ」

俺は走りだすと、店を飛び出した

コンパなんてすんじゃ、なかった
最初から断っていれば良かった

莉緒の友人関係にヒビが入ったら…と思ったが
おんな女なんか友人でいる必要はねえよ

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