わがままモデル王子は甘い香り
離婚届
ナースステーションで莉緒の病室を聞いた
麻酔で眠っているが、時期に目が覚めるとナースが教えてくれた
廊下には仕事を終えた紫音が立っていた
「メール、ありがとう」
「どこに行ってたんだよ」
「ちょっと家に
莉緒の荷物を取りに行ってた」
俺はほほ笑む
紫音が納得していない顔で、俺を見つめている
「おいっ! 指輪はどうした?」
俺の薬指に気がついた紫音が、俺の手首を掴んで質問してくる
厳しい口調だ
「いいんだ」
「どういうことだよ」
「詳しくあとで」
俺は紫音の手を払うと、病室に入った
室内には莉緒の両親が座っていた
「桜嗣くん」
義母さんが丸椅子から立ち上がって、俺の顔を見た
「遅くなってすみません
莉緒の荷物です」
「持ってきたのか?」
義父さんが怖い顔をして口を開いた
「鞄の中に入ってます」
「そうか
なら、鞄を置いてさっさと立ち去れ」
「はい
今までお世話になりました」
俺は深々と莉緒の両親に頭をさげた
「ちょっとどういうこと?」
義母さんが俺と、義父さんを交互に見つめた
「莉緒と離婚してもらうんだよ
莉緒は私が面倒を見る
こんなヤツに任せたくないんだ」
「莉緒の意思はどうなるのよ!」
「莉緒だってこんなヤツとは一緒にいたくないさ」
義母さんと義父さんが言い争いを始めた
「何も知らないくせに、桜嗣くんに離婚を強要したのね!
莉緒の気持ちも考えなさいよ
あなたはいつもそう!
自分の考えばかりを他人に押し付けるのよ
相手の気持ちなんて何も考えずに」
義母さんの声が大きくなる
興奮しているようだ
麻酔で眠っているが、時期に目が覚めるとナースが教えてくれた
廊下には仕事を終えた紫音が立っていた
「メール、ありがとう」
「どこに行ってたんだよ」
「ちょっと家に
莉緒の荷物を取りに行ってた」
俺はほほ笑む
紫音が納得していない顔で、俺を見つめている
「おいっ! 指輪はどうした?」
俺の薬指に気がついた紫音が、俺の手首を掴んで質問してくる
厳しい口調だ
「いいんだ」
「どういうことだよ」
「詳しくあとで」
俺は紫音の手を払うと、病室に入った
室内には莉緒の両親が座っていた
「桜嗣くん」
義母さんが丸椅子から立ち上がって、俺の顔を見た
「遅くなってすみません
莉緒の荷物です」
「持ってきたのか?」
義父さんが怖い顔をして口を開いた
「鞄の中に入ってます」
「そうか
なら、鞄を置いてさっさと立ち去れ」
「はい
今までお世話になりました」
俺は深々と莉緒の両親に頭をさげた
「ちょっとどういうこと?」
義母さんが俺と、義父さんを交互に見つめた
「莉緒と離婚してもらうんだよ
莉緒は私が面倒を見る
こんなヤツに任せたくないんだ」
「莉緒の意思はどうなるのよ!」
「莉緒だってこんなヤツとは一緒にいたくないさ」
義母さんと義父さんが言い争いを始めた
「何も知らないくせに、桜嗣くんに離婚を強要したのね!
莉緒の気持ちも考えなさいよ
あなたはいつもそう!
自分の考えばかりを他人に押し付けるのよ
相手の気持ちなんて何も考えずに」
義母さんの声が大きくなる
興奮しているようだ