わがままモデル王子は甘い香り
仕事が終わると、俺は莉緒の着替えを持って病院に向かった
「莉緒?」
俺はそっとドアを開ける
一度、目を覚ましてから2日が立っていた
母親がいるときには何度か目をあけて、会話をしているらしいが…俺が見舞い来ている時は眠っていた
「今日も寝てるのか?
着替えを持ってきたぞ
あと…紫音から何かよくわかんねえけど預かってきたぞ
渡せって言われたから、枕元に置いておくな」
眠っている莉緒に俺は話しかける
「今日はちゃんと忘れずに指輪をしてきたぞ
ああ、そうだ
さっそく食洗器が壊れた
とりあえず電気屋に修理を依頼から
莉緒が退院する頃にはなおってるはずだ」
「壊さないでって言ったのに」
莉緒が目を開けると、俺に微笑んだ
包帯だらけの莉緒が、笑っている
「やっと起きたか!」
俺も莉緒に笑いかけた
「いつ退院できるのかな?」
莉緒がぼそっと質問してきた
「莉緒が元気になったらな」
「春ちゃん、どうなった?」
「知らねえよ、あんなヤツ」
俺は莉緒から視線をそらした
思い出したくもねえ、名前だよ
どこで何をしているのかも知らねえし、生きてるのかも知らねえよ
「桜嗣、ごめんね
私、春ちゃんと桜嗣が私に隠れて関係を持っちゃったのかと誤解して……」
「いいよ
俺もきちんと説明しなくて悪かったよ」
「桜嗣がそんなことしないってちょっと考えればわかるのに
なんか疑っちゃった」
「もう疑うなよ」
「うん」
莉緒がにっこりと笑った
「莉緒?」
俺はそっとドアを開ける
一度、目を覚ましてから2日が立っていた
母親がいるときには何度か目をあけて、会話をしているらしいが…俺が見舞い来ている時は眠っていた
「今日も寝てるのか?
着替えを持ってきたぞ
あと…紫音から何かよくわかんねえけど預かってきたぞ
渡せって言われたから、枕元に置いておくな」
眠っている莉緒に俺は話しかける
「今日はちゃんと忘れずに指輪をしてきたぞ
ああ、そうだ
さっそく食洗器が壊れた
とりあえず電気屋に修理を依頼から
莉緒が退院する頃にはなおってるはずだ」
「壊さないでって言ったのに」
莉緒が目を開けると、俺に微笑んだ
包帯だらけの莉緒が、笑っている
「やっと起きたか!」
俺も莉緒に笑いかけた
「いつ退院できるのかな?」
莉緒がぼそっと質問してきた
「莉緒が元気になったらな」
「春ちゃん、どうなった?」
「知らねえよ、あんなヤツ」
俺は莉緒から視線をそらした
思い出したくもねえ、名前だよ
どこで何をしているのかも知らねえし、生きてるのかも知らねえよ
「桜嗣、ごめんね
私、春ちゃんと桜嗣が私に隠れて関係を持っちゃったのかと誤解して……」
「いいよ
俺もきちんと説明しなくて悪かったよ」
「桜嗣がそんなことしないってちょっと考えればわかるのに
なんか疑っちゃった」
「もう疑うなよ」
「うん」
莉緒がにっこりと笑った