Mr.キューピッド


俺が死んだのは高校2年生の春先。まだ17歳の頃だった。
生きていたらもう20歳だったのかな?誕生日はこの前過ぎたから間違いない。

「滝本さーん、仕事行きますよー?」
「おーう、ちょっと待ってなー。」

幽霊になった俺は、無精髭に癖のある髪……そしてサイズが合っていないスーツを着こなす男性・滝本さんに拾われて、

「おらナナト、大事なペンを忘れてるぜ。」
「あ、ホントだ……すみません。」
「しっかりしろよ?このペンは俺達『キューピッド』の命みたいなもんなんだからな!」
「分かってますよ……」


『キューピッド』になりました。




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