愛しのツンデレラ



戻りながら

姫の目は真剣そのもの。




「あった、ガチャ●ン!!」





そんな甲斐もあって

だいぶ戻った店に

緑の恐竜は置かれていました。




さすが、目ざといな…

と思うのは


心の中にしまっておき、


「よかったね(^ω^)」




微笑みかけました。







新たな問題が……







「ねぇ、



ムッ●、

さっき買わなかったよね?」



あいにく、


この店にあるのは


歯の出た緑の恐竜だけ。



赤いモジャモジャは


見あたりません。




「戻ろっか?」


姫は遠慮がちに



本日2回目の「戻ろう」。



「はいはい……(-"-;)」



そう言って私たちは

ゆっくりと東大寺へ戻りました。


***
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