愛しのツンデレラ





学校からやや近くのファミレスの





ケーキのタダ券を持っていたので





2人で食べることにしました。






「おいしー」





S氏はおいしそうに




ケーキを頬張りました。






(かわいいなぁ。)






ぼんやりそんなことを考えながら




自分もケーキにありつきました。





「かわいいね。」





怪訝そうな顔をして



こちらを見るS氏。





姫はこういうかわいさは持たない。




キラキラしたラメがかかった




彼女のかわいさとは




決して違います。





「…難しいよな、姫って。」





ついホロっと本音が出てしまう。





…S氏の前では。




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