愛しのツンデレラ


胸が圧迫されるように


ざわめきました。



「…なんで?」



怪訝な顔で姫を見据えると


姫は何食わぬ顔で


つぃと視線をそらしました。



「別に…。」



本当に


大したことないような


顔をしたけれど


私はもっと追求しました。




「だから、何さ…?」




知ったら傷つく話だよね、それ。



口には出しません。


傷つくと知ったところで


聞くまでです。


「別になんでもないから。」




***
< 99 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop