Sweet Kiss

・・・やっぱり。



「そっ・・・・・それで、ママは?」




答えを聞くのが恐ろしい・・・





「『ウチの娘でよければ、付き人にでも何にでもしてください』だとさ」



言うと思ったよ。



まったく、娘をなんだと思っているんだ!





「んで、《Honey》っていうのは、この学園で付き人のことを指す言葉。

 Honey chokerは、それぞれ違った宝石をはめてあるから、chokerを見れば、だれのHoneyかわかる」



____『美雨は俺のモノだっていう印』



その意味がやっとわかった。


そして、


____『お前に拒否権なんかない』


という言葉の意味も。



私が王子のHoneyをやめるときは、この学園をやめるとき。



「それで、俺のHoneyになるの?ならないの?」



追い打ちをかけられる。


こんなすさまじい裏表人間の付き人になんかなりたくないけど

学園はやめたくない


だから、私は・・・



「・・・なる。なってやるわよ。アンタのHoneyとやらに!」


ちょっとキレ気味で言った。


すると、ヤツはこっちへ来た。



ひええぇぇぇ-------------!!



「今度こそ、契約成立♪」



そう言って、天使の笑顔で言った彼は・・・



・・・chu




私にKissをした。



「何すんのよぉ---------!!!」


「何って・・・kiss」

わたしのFirst kissとSecond kissを返せコノヤロー!!



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前略 母上様

あなたの勝手な取引のせいで、娘に大ピンチが訪れています。


一体どーしてくれるのですか?

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こうして、私の波乱のスクールライフが幕を開けた。



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