Sweet Kiss
散々迷った挙げ句、私は案内看板を見つけ、なんとか講堂にたどり着くことができた。
大急ぎで、巨大な板チョコみたいな扉を開けると・・・
『待ってました!橘美雨さん!』
マイクを片手に持ち、蝶ネクタイに燕尾服の男・・・もしかすると、入学式の司会?
に話しかけられ?た。
『さあ、みなさんお待ちかね。藍堂楓臥(アイドウフウガ)様の《Honey》候補の登場です』
周りから、歓声が上がる。
『ささ、こちらです』
ぐいぐい引っ張られて、一人の少年の前に連れてこられた。
その人と、正面から向かい合う形になり、気まずくって、視線を床に落とす。
すると、少年A?が私に話しかけて?きた。
「初めまして、橘美雨さん。僕の名前は藍堂楓臥。
・・・いきなりで悪いんだけど・・・僕と、《Honey chokerの契約》を結んでくれる?」