秘密の教室
「失礼しまーす。島田先生いますか」
担任を呼び付け葵は島田先生の胸元に進路希望の用紙を突き付けた
「お!杉野!やっと進路きめたのか!」
まじまじと進路用紙を見つめた担任は目を見開いて葵を見た
「杉野…第一希望が西高?」
……たぶんあたしも受験するだろう西高。
葵はてっきり学区内でトップの南高に行くと思ってた…
なんせ葵は学年一位の頭の持ち主だから
「はい」
「す…杉野、今日話し合おう。放課後、進路指導室に来なさい」
「…わかりました」
担任が驚くのも無理はない
誰もが期待していた。
学年トップの葵に
職員室から出た後
葵は何も話さなかった
「葵…」
「知沙、屋上いかない?」
「うん」