桜・love story
お互い黙ったまま、どれくらい時間が経っただろう…。




「…どうして?」




先に私が口を開いたんだよね…。




だって、いきなり終わりにしたいだなんて、理由なく言うはずがないから。




何かあるんでしょ?




ちゃんと聞かせて欲しかったんだ…。




「僕の夢のために、優海さんにこれ以上…迷惑かけたくないんです…。」




それから翔は色々話してくれた。




自分は写真家として、世界中を飛び回って写真を撮っている…。




自分の撮った写真をたくさんの人に見てもらいたくて夢中になって撮っている…。




でも大切な人を幸せに出来ていない…。




そうな風に言ったよね。




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