桜・love story
「優海さん…こんな夢ばかり追っている男でいいんですか…?」




「いいんです。それに、私に毎年ちゃんと会いに来てくれます。」




「桜の時期だけしか来ていないんですよ…?」




「たとえ短い間しか、あなたに会えなくても私にとって、1年で最も素敵でキラキラ輝く時間です。」




「優海さん……。」




そう私の名前を呼んだ時の翔の顔…。




心に焼き付いているんだ…。




少し目を潤ませて、優しい笑顔を見せてくれたよね。



やっぱり翔には笑顔がよく似合ってる…。




この時、はっきりと実感したなあ…。




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