野球彼女
「早く着替えに行こう!!」
と唯奈が声をかけてくれた。
「うんっ。」
そう、次の授業は体育。
「持久走だるーい…。」
「だるいよねぇ~!でも私やすめるーっ」
「えっっっ!!!何で!ずるーぃ」
だって私・・風邪気味だし。
やすんだって…いいでしょ!
「かーぜ!かぜよ」
「うそだぁーっだって熱ないじゃーん」
「いいのいいのー」
私たちは、更衣室へ向かった。
私は、3組。
坂口は1組。
なんだか分かんないけど、体育は一緒だった。
持久走楽しみだなー…なんてね。
「ボーッとしてるとおいていっちゃうよー!?」
「えぇ!?まってよー。」
私が唯奈を追いかけた瞬間…
ドンッ。
「ご・・・ごめんなさい・・・。」
見上げたら。
そこには。
見たくなかった人が
私の前に
たっていて、
悲しくなったし
むなしくなった
悔しかったし
泣きそうになった。
なんで今さら
このひととあうの?
私もうこのひととは会いたくないよ…。