野球彼女
キモチ


あれから、何日かたった今日。

校外学習だ。

校外学習で行く場所は…

地元めぐりかっ!と突っ込みたくなるくらいだ。

地元の有名なところを観光するっていう…。

「私と里奈と橋本と西口」

今優奈ちゃんに、校外学習でのグループを言っている最中だ。

「私は、美紗と咲と松田と島田だよー」

「いいなーっ私橋本と西口だよ?野球部にはころごり・・・」

橋本と西口も野球部で、山橋と坂口とも大の仲良しだ。

「えぇっなんか気まずいねー。」

「でしょー?ほんといやだー」


そんなこんなで決まった中・・・。


どこに、行くかグループで決めるらしい。

「どこへいくのさーっ!!」

男子と里奈が言い合いしている。

今は、総合の時間。

決められた時間の中で、グループ事にどこかへ行くっていうのが目的。

「どこでもいいんじゃない?」

私がそういうと…。

「あっそれいい!」

「それでいいよな!」

いいんかい!っとつっこみたくなる。

なんでかはわかんないけど・・・。

「橋本と西口は好きな子いるの?」と急に里奈がいいだした。

「えー?おれはいねぇけどな。」

「山橋はいるらしいぜー。」

ドキッ

なぜか山橋という言葉にドキッとした。

ドキドキじゃなくて…嘘がばれたようなドキッだ。

「そ・・・そなんだ・・!」

動揺している、私に気づく橋本。

「あー誰か知ってる?」

「知らない・・・・」

私じゃないことはわかってた。



わかってたんだけど…


坂口が好きなはずなんだけど…。

ドキドキした。

期待してしまった自分がいた。









誰なんだろう。

「・・・・」


頭がまっしろになった。


えっ?

嘘だよね?
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