Last Love
子供からOLまで、

色々な人たちが

食事をしているが、

お店自体は

清潔感があって、

説明はしにくいが、

愛はこの店が

気に入った。

「あ、そうだ。

 うちの母がぜひ今度

 一緒に

 食事をしたいと。」

「それは嬉しいです。

 以前お会いした時、

 女同士だからか

 つい会話が弾んで。

 機会があればぜひ。」

「母もきっと喜びます。」

そんなことを話していると、

注文した料理が

運ばれてきた。

「そういえば、

 もう会社には

 慣れましたか?」

「えぇ、まぁ。

 とはいっても、

 まだまだ段取りは

 悪いですけど。」

「そんなことはないでしょう?

 愛さんは、僕と違って

 器用ですから。」

本当に、

仕事の面では

注意されることが

多かった。

でも、無理もない。

愛はついこの間

大学を出たばかりの、

いわば社会人の

卵だ。
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