幼なじみな僕ら。
オレの後ろに立っていたのは、あっこじゃなかった。
オレよりも少し背の高い、男だった。
・・・目鼻立ちの整った顔。
細みな体。
・・・完全に、女子にモテるタイプだな。
「・・・君がさ・・・宇都宮爽くん??」
暗闇に、男の笑顔が光る。
「そ・・・そうっすけど・・・」
・・・??
先輩か??
っていうか、あっこは??
なんでコイツがいんだ??
男は何も言わなかった。
オレにゆっくりと近づいてくる。
嫌な、感じがした。