幼なじみな僕ら。




「そう。俺、2年の鳴海。
ほんとうにごめんな」



そう言うと、鳴海先輩は笑った。


潮風みたいに、爽やかな笑顔。





あたしは、心臓のど真ん中ストライクを、バズーカで打たれた気分だった。






じゃぁな。

そういい残して去っていった鳴海先輩は・・・本当にヒーローみたいだった。



先輩が去っていった後でも、あたしの心臓の高鳴りは止まない。




「あっこ??どうしたんだよ??
行くぞ??」





爽の声がしたけど、あたしの耳の中には聞こえてなかった。






< 15 / 421 >

この作品をシェア

pagetop