幼なじみな僕ら。
「そう。俺、2年の鳴海。
ほんとうにごめんな」
そう言うと、鳴海先輩は笑った。
潮風みたいに、爽やかな笑顔。
あたしは、心臓のど真ん中ストライクを、バズーカで打たれた気分だった。
じゃぁな。
そういい残して去っていった鳴海先輩は・・・本当にヒーローみたいだった。
先輩が去っていった後でも、あたしの心臓の高鳴りは止まない。
「あっこ??どうしたんだよ??
行くぞ??」
爽の声がしたけど、あたしの耳の中には聞こえてなかった。