幼なじみな僕ら。
足音は確実に、俺に近づいてくる。
けれど、面倒くさい俺は、振り返らない。
俺の視界ににゅっと、2本の細い足が現れた。
それでも俺は、寝たふり。
「・・・・・おい。ハル。起きろよ」
そういわれてようやく、俺はその足の人物を見た。
そこにいたのは・・・爽だった。
なるほど、女子達が騒ぐわけだ。
爽っていったら、俺たちの学年で確実に一番カッコいい。
ただ・・・どこか、いつもの爽と違う。