幼なじみな僕ら。










あたしは、鉄棒に腰掛けていた先輩に、声をかけた。





先輩はチラリとこちらを見る。

そしてすぐに視線をそらした。







「・・・隣、すみません」







そのまま、先輩の隣にあたしも腰掛ける。


先輩は視線をそらしたまま、聞いた。









「・・・彼、どう?」


「・・・大丈夫です」










そう答えるのが、やっとだった。






< 189 / 421 >

この作品をシェア

pagetop