幼なじみな僕ら。












野球を始めたきっかけは、
甲子園をテレビで見たことだった。










真夏の暑いグランドの中。

真っ白なユニフォームを黒く汚した球児たちが
必死にボールを追っていた。






彼らの頬には、汗が流れていて。





だけど、その顔は真剣さと爽やかさであふれていた。








一度見たとたん、
テレビのチャンネルが変えられなくなって。






俺はテレビに噛り付いた。









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