幼なじみな僕ら。
「カッコいい?!かっこいい?!」
「うん、かっこよかったぁ・・・!!
ズキュンって来たっ!!!」
顔を真っ赤にさせて喜ぶあっこ。
その隣で、むすりとした顔で話を聞いている、爽。
私は知ってる。
爽がずっとずっと、あっこに片思いしてること。
小さい頃から、ずっと。
私達は、ようやく顔を離した。
ハルも多分、そのことに気がついているんだろう。
心配そうに爽を見ている。
あっこがデロデロの顔でハルにその話をしている間、私は爽に声をかけた。
爽はめっきり元気がなくなった。
俯いて、静かに弁当のおかずを箸でつついている。