幼なじみな僕ら。









あたしはあぁと、呟く。




そういう意味か。

いつの間にか、涙は引いていた。









「あたしに・・・実羽を連れてきて欲しいんだね」





「さすが、亜子」










空を見上げる。

雨が降ってもおかしくないような、空。




中途半端で、一番イライラする空だ。











「・・・わかった」





ただ、それだけ言う。








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