幼なじみな僕ら。










私は、視線をハルに移す。




ハルのユニフォームは泥で、汚れていた。

ただ、真っ直ぐと背筋を伸ばして、球場の真ん中にいる。







「今、2ストライクなの。

次、とれれば・・・三振で、試合終了。




ハル達の・・・勝ちになる」










あっこの声が、私の耳を通り抜けていく。




私はハルから、視線を逸らせずにいた。










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