幼なじみな僕ら。




爽は、男にしては細めの体で、ヒョイヒョイと軽やかに簡単そうに、坂を上がってくる。




くそ・・・!!

あんな細いからだのどこにそんなパワーがあんだよ!!



爽はすぐに、亜子の隣に来た。

そして、にっと笑う。


「亜子、すっげぇ汗」

「うるせぇっ!!」


亜子はムカついて、爽の頭を軽く殴った。


爽はいつもこうだ。

いつもヘラヘラと笑っている。


けど・・・顔のつくりがいいもんだから、他の友達に言わせてみると“ヘラヘラ”ではなく“キラキラ”らしい。



・・・目の錯覚だろ!!






「あっこ!!爽!!待ってっ!!!」









< 3 / 421 >

この作品をシェア

pagetop