幼なじみな僕ら。
「・・・っ!!!」
先輩の額は、血が流れていた。
口の中が切れているのか。
口からも血が流れている。
それ以前に・・・顔は真っ赤にはれていた。
白っぽいはずの制服のシャツも、泥で真っ黒に汚れている。
「先輩!!大丈夫ですかっ?!?!?!」
あたしの声に、先輩が重たげに、
少しだけ瞼を開いた。
その瞼も、青白く腫れている。
先輩はあたしの姿を認めた瞬間、
黒目を宙で彷徨わせた。
「・・・亜子。なんでここに・・・」