幼なじみな僕ら。
あたしの低い声に、相手が体を強張らせた。
手首をぶらぶらと揺する。
・・・久しぶりだなー、この感覚。
中学の時、
爽のケンカに殴りこみに行った以来かなぁ。
体が熱くなる。
懐かしくて、結構心地いい感覚。
「大人数じゃねぇと、
たった1人も倒せねぇヤツが、いっぱしの口、
聞いてんじゃねぇよ」
相手を睨みつける。
相手はびっくりしたのか、少し退散した。
退散してから我にかえったのか。
叫び声を張り上げた。